僕の母上は天下一です僕はそんな母上が大好きで自慢です
母上の手は暖かくて柔らかくて綺麗で・・その手で頭を撫でてもらうのが僕は1番大好きです
僕の近所の友達だって母上を羨ましいと言っています・・だから僕の母上は天下一です
そんな僕の敵は・・僕と同じ真紅の髪と瞳をした僕のおや・・いや父上です
「―・・って息子だけか」
「母上に何の用ですかおや・・いや父上」
「お前今明らかに俺のコト親父って言おうとしてただろ」
「してません・・母上なら呼ばれて行きました」
「へぇ・・」
少し残念そうに同じ色の髪をくしゃっと掴む父上・・
正直僕はこのヘナチョコな父上を僕の父上だとは認めません・・顔と性格は母上似です
父上は僕より母上にベタベタしています
息子の僕にでさえ嫉妬をします・・そのせいでこの前母上に怒られていましたいい気味です・・
「でお前はなんでとココに居たんだよ??」
「父上には関係ありません」
「・・・たくっの奴甘やかしすぎだろ・・」
「母上は悪くありませんっおや・・父上がダメダメなだけです」
「お前・・6歳の癖に俺を親父呼ばわりといい度胸じゃねーか」
父上など親父で十分です・・・そういえば以前父上の女好きという話を聞きました
母上にそんな男のどこがいいのか??と聞いたら
『父さんは素敵な人なのよ』と笑顔で言われました・・母上の笑顔は大好きですが
あのダメダメおや・・父上のための笑顔だとなるとムカッとします
「なぁ息子」
「何ですか父上」
「お前のコト好きかい??」
「当たり前ですっ父上の何倍も好きです」
当たり前の質問だ・・父上は時々訳のわからないことを言います
これでも・・この熊野の別当だというのだから・・凄い
前は・・はちよーというもので平家と戦っていたんだそうです
母上ともそこで会ったと言っていました
「残念だったな・・は俺のもんなんだよ」
「人はモノじゃないと教わらなかったんですか父上??」
「負け惜しみはかっこ悪いぜ??」
「大人気ないですよ父上」
「コラッ・・また喧嘩してるの??2人とも」
母上が戻ってきたクスクス笑いながら部屋に入ってきました
いつみても母上は綺麗で優しい人です
「俺との愛の品評会をしてたんだよ」
「またそんな事言ってる・・・いい??お父さんみたくなっちゃダメよ??」
「はいっ僕は立派になって母上と結婚します」
「・・ふふふふそうねぇこんなお父さんよりカッコよくなってね」
「冗談でもそういう事言うなって」
少し拗ねたような顔をする父上本当に大人気ないです
母上は面白そうにクスクス笑って僕を抱き上げてくれました
母上の抱っこは優しくて柔らかくて大好きです
父上は何かたくらみがある時しか僕を抱き上げはしません
「ほらほら自分の息子に負けてどうするのヒノエくん」
「愛の大きさでは負けてないからいいんだよ」
「ふふふそれもどうかしらね」
「までそういう事言うのかい??」
「冗談だから拗ねないで・・ね??」
母上はある意味父上に甘いです
もっと厳しくしても撥は当たらないと思います
「そういえば弁慶さんがさっきヒノエによろしく伝えてくれって言ってたよ」
「はぁ??・・何だいさっきからあいつに会ってたのかい??」
「うん・・あっこれ京でのお土産だって」
そう言って僕の手に小さな紙包みに入ったお菓子をくれる母上
弁慶さんというのは父上の叔父にあたる人だそうです
前は父上同様はちようというものだったそうで・・僕は弁慶さんのこと嫌いではありません
「弁慶さんも速く籍入れたらいいのに・・あんなに綺麗な人なんだから」
「アイツは一生入れないだろうよ」
「コラッそんな縁起でもないこと言っちゃだめだよ」
「母上これ母上と一緒にお茶で食べたいです」
「そうね・・じゃぁ向こうに行こうか??せっかく貰ったしね」
「俺も行くよ」
「父上はいいです」
「ふふふ・・3人で食べようね」
僕の最大のライバルはまだ父上です
「ひざの上で転寝か・・・・妬けるね」
「息子に妬いてどうするの??」