初めてだったこんなに優しくしてもらえるのは
だから少しだけ不安にもなる・・自分はココに居ていいのだろうかって・・
ココは私には場違いなのではないのかって・・
でも違うんだよね??
私・・ココにいたっていいんだよね??
お願い神様・・もう少しだけ私をココに居ていい証を下さい
そんな日が訪れることを祈ってまた 笑いあった
『大丈夫』
こっちに来てからよく見る夢
声だけが頭に響く・・その声は少しだけ2笑いを含んでいて
『貴方が辛くなったら私が出てきてあげるから』
出てきて??どういう意味??
・・・・貴方は誰なの??何所にいるの??どうして・・私なの??
いくら叫んでも向こうはクスクス笑う
『・・大丈夫私は貴方を守る・・何にからでも守ってあげるだから・・安心して??』
・・・そこでいつもプチンッと切れる
貴方は一体・・誰なの??
「私は梶原朔よ宜しくね」
「あ・・です宜しくお願いしますっっ」
「ふふふそんなに警戒しないで貴方は私と望美が1つになった存在なのだから」
「・・・・こんな私でいいのですか本当に・・」
「そんな事ないっは素敵な人よ自分に自信を持って!!」
「望美ちゃん・・アリガトウ・・」
「そうよ私も貴方は素敵な人だと思うわ・・それから敬語はなしよ??」
「え??」
「だって貴方の方が年上そうだし・・これから一緒に行動するのに敬語なんて・・ね??」
「・・うっうん!!」
黒龍の神子・・朔ちゃんはとっても素敵で繊細な人で・・安心した
望美ちゃんもいい人だけれどそれの対になる朔ちゃんもまた心の綺麗な人だ
正直に言ってしまうと私がこんな2人の1つになる龍の神子でいいのだろうかと不安になる
「あぁ君が噂の神子くんかい??」
「兄上お帰りになっていたんですね」
「・・え・・っと」
「あ・・ゴメンね俺は梶原景時っ朔のお兄様だよ」
「あ・・初めまして・・「あぁ名前は知ってるから宜しくねちゃん」
ニコニコッと笑う景時さん・・実は地の白虎だそうだ
後は天の玄武と天の青龍が見つかっていないらしい
「そういえばさんも異世界から来たって・・」
「あっうん・・私は東京の鎌倉から・・」
「そうなんだっ!!私もそうなんですよ!!後・・さっき紹介した譲くんと・・」
「望美ちゃん??」
「もう1人こっちへ一緒に来た譲さんのお兄様が居るのだけれど・・その人は行方知れずで」
「あ・・そう・・なんだ・・ゴメンなさい私・・」
「えっいいですよっさんっ気にしないで下さい!!!」
その時
また障子がバーンッと開いて髪の長いオレンジ色の顔の整った人が入ってくる
「お前が応龍の神子か??」
「あ・・・え・・はい」
「九朗そんなしかめっ面じゃぁ彼女が怖がってしまいますよ??」
「・・あっ弁慶さん」
「弁慶冗談はよせ・・俺は源九朗義経だ」
「九朗さん・・ですか・・私はといいます・・」
「ちゃんは驚かないんだね??」
「・・だって弁慶さんとくれば義経さんも居ると思って・・」
望美ちゃんの問いに答える
そうだ・・弁慶と言えば牛若丸・・源の義経だ・・
ずっと気になっていたことの1つ考えてみればここは私達の世界の歴史と少し似ていて似ていない世界
「女を戦場に出すべきではないというのが俺の考えだが・・致し方なさそうだな」
「そうだよ・・は応龍の神子・・私達が守らなければいけない」
「白龍??守る何から??」
「平家・・の事言っているのでしょう・・さんは平家にとっても欲しい存在ですから」
「まぁいい足を煩わすような行動は避けろ俺が言いたいのはそれだけだ」
「・・そんなまね死んでもしませんからご安心下さい・・捕まればそこで舌を噛み切り死ぬ覚悟です」
その無表情で言った言葉に九朗さんや望美ちゃん他の人達も固まる
しかも笑いも悲しみもしない顔で言われればなおさらだろう
どうせ1度死ぬと決めたこの命・・投げ出せと言われば投げ出してやる
そう決めたのだ・・この世界に来てから1つでもこの命がためになればと・・
「な・・何言ってるの!!!!!」
「・・・ゴメン朔・・少し気が動転しているのかも・・でも九朗さん私が言ったこの言葉に嘘はないですから」
「・・なっお前正気か!?」
「・・・・・・・・1度は投げ出したこの命・・2度目くらい・・」
「え・・??」
「あ・・何でもない望美ちゃんっ・・私少し外に出て風に当たってきます」
そう言ってその部屋から出た
その時少しだけ弁慶さんの目線が怖かったのは気のせいだろうか・・
障子を閉めふぅとため息を吐く・・どうしてあんな事言っちゃったんだろー・・絶対望美ちゃん不思議がってる
さっきポロッと言ってしまった言葉にまた深いため息を吐いた
「・・・あぁ・・気なんて動転してないのになぁ・・」
橋の所に背中を預けこしに刺さった刀の鞘を握る
鉄の冷たさが肌に触れる
応龍というのは以前モコナに聞いたことがある・・確かこの京を守っていた龍だそうだで・・
それが2つになって白龍、黒龍になったという
「お前刀なんか持って何する気だよ??」
「え・・??」
急に横から声がかけられ
空を見上げていた目が素早く横に目が行く
綺麗な派手なよろいに身を包んだ青色の髪をした私と同じぐらいの歳の男人が私を不思議そうに見ている
ビクッと身体を震わせて思わず刀を構えてしまった
「あ・・ゴゴゴゴゴゴメンなさい・・私」
「いやいいぜ急に他人から声かけられりゃ−俺もそれぐらいするからよ」
「・・本当にすいません・・あの何か御用ですか??」
「いや・・刀の鞘握ってボーっとしてりゃ他のやつだって変だと思うだろ」
「あ・・いや考えごとしてて・・すいません・・」
「だーからなんで誤んだよっ・・はははは・・変な奴だなぁ」
「うっ笑わないでくださいっ!!!」
顔を真っ赤にして怒る私にまたふきだして笑う彼
本当に恥ずかしくなって視線を川に向ける
綺麗な透明な水がどこまでも流れていた
「俺は有川将臣」
「有川っ・・まさか譲くんのっ・・」
「お前・・アイツの知り合いか??」
「は・・はい」
「そうか・・あいつもこの京に来てたのか・・じゃぁ望美も」
「来てます・・今は白龍の神子として」
「やっぱりあの噂の白龍の神子っていうのは・・アイツだったのか・・」
少し悲しそうにため息を吐く将臣さん
あ・・と声を出そうとしたがなかなか出てこない・・
「・・でお前の名前は??俺だけに自己紹介させる気かよ??」
「あ・・ごごご・・ごめんなさい!!!」
「お前・・俺にこれで4回ぐらい謝ってるぞ??」
「だ・・だって将臣くんが誤るような事言うから!!!・・不可抗力です・・私に非はありませんっ!!」
「ははは悪かったってっ・・だから名前教えてくれないか??」
「・・です・・同じ異世界の東京の鎌倉から来ました」
「っ・・そうなのか・・」
「といっても白龍に巻き込まれたとかじゃないので・・安心してください」
ふっと笑う私に安心したのかまた笑顔を作る将臣くん
彼にはやっぱり笑顔の方が似合うと思った
「なっOK了解・・でお前何してんだこんなトコで??」
「こんなトコ??」
「ココ結構盗賊とか人売りとかうろうろしてるトコだぞ??」
「え・・あぁ全然気がつきませんでした・・女の人あんまりいないなーと思ってたら」
「・・お前それ天然か??たくっ危なっかしいな」
「少し考え事してたら・・でも大丈夫です身に危険はありません」
「あぁそうか・・でもお前考え事ってこんなトコまでフラフラ来たのかよ??」
「え゛っ・・ココどこら辺なんですか??」
「え゛ってお前どっから来たんだよ??」
私がさっき居た九朗さん達が借りたお寺のコトを言うとあぁあそこかっと言って頷く将臣くん
「お前それ結構遠いぞフラフラしすぎだろ・・たくっ来い・・」
「えっでも悪いですよっっ」
「バーカお前このままで居たらどんなのに引っかかるかわかんねーだろ??」
「・・・うっ・・」
「図星か・・俺が送ってってやるよ・・しかも道わかんねーんだろ??」
「・・・お願いします」
「素直にそう言えっての・・・・っ!!!!」
腕を掴もうとして私の念力が拒絶する
腕をヒラヒラ振って痛そうにする将臣くん・・あ・・という顔で私は視線を外した
どうしてっこんな・・力・・どうしてっ私には・・
「・・ゴゴゴゴゴメンなさい・・私念力持ちで・・」
「誤るなって言ってんだろ??それにこんなのどうって事ないぜ??」
「でも・・赤くなって・・私・・とにかく・・ゴメンなさい」
「だーから誤るなっそれ以上誤ったら川に沈めるぞ」
「えっ・・それはっちょっとっ勘弁して欲しいで・・す」
「なーらそんな悲しそうな顔すんなよっ・・ほらっ」
手を差し出してくる
えっ・・という顔で見上げるとニカッと子供っぽく笑う将臣くんが居た
どうしてと思って彼を見ると何にもないような顔で居る
「少しぐらいはいてーのだって我慢できるから貸せよ手」
「だって・・それじゃぁ将臣くんが・・」
「俺のコトは心配すんなそんな泣きそうな顔で居られる方がこっちとしては迷惑だよ」
「な・・泣きそうな顔なんてしてません!!!」
「とにかく行くぞっ日暮れちまうだろ??」
ぎゅっ
あっ!!と思いぎゅっと目を瞑るが反発は出てこない
え??と驚く私にまた笑顔を見せる将臣くん
「ほらっ大丈夫だろ??心配するだけ無駄なんだって」
「・・ありがとう・・ありがとう将臣くんっ」
「そうそう笑顔でいこーぜ」
それから何回も笑ってからかわれてまた笑って
そんな他愛の無い事を繰り返して・・日が少しづつ沈んでいく
その時だった・・前からガラの悪そうな男が3人やってくる
私を守るようにして私の前に出る将臣くん
「よぉ兄ちゃん方・・楽しそうだねぇ俺たちも混ぜてくれよ」
「あーわりぃな無理だ」
「そー言わずに仲良くしよーぜ!!!」
「・・下がってろ・・」
「ううん・・大丈夫・・私も戦えるよ」
「え??おいっ・・まぁしょうがねーかじゃぁ行くぞ!!」
「うん・・」
そう囁くと刀を鞘から抜く
黒光りする刀が光る
ふぅと息を吐き敵に走り出す
「ひぃ!!・・たた・・助けてくれ!!!」
「・・・命までは取りません・・だから・・」
「っ後ろだ!!」
スッ!!
「大丈夫か!!」
「うん・・頬掠っただけ・・」
頬に一筋血が流れる
そうだ・・1人居るの忘れてた・・
『代わって・・貴方を傷つけた奴は許さない』
え・・頭の中で聞こえる声・・意識が遠のいた
ザシュッ・・ブスッ・・
「・・・うっ・・・」
「・・??」
「 ぬるい・・ぬるいなぁ・・こんな奴がこの子に触れていいと思ってるわけ??」
カランカラン刀の落ちる音がする
後の2人がくるったように叫びだす
この子といいの胸をポンポンと叩いた・・将臣は絶句したように顔をしかめる
「・・なってめぇ!!!」
「こんな奴等に・・まったく私のご主人はどーもお人よしみたいねぇ・・」
ザシュッ・・ブシュッ・・
「あぁ・・終わっちゃった・・・」
いつのまにか頬の傷が消えている
刀に付いた血を拭い落としニコリと微笑む
「お前は・・一体・・」
「私は弁才天この子の中に居る応龍の神子を守る神様よ」
「神様が人殺しなんてしていいのかよ??」
「あら??言ったでしょ??神様は神様でもこの子を守る神様だって」
「その頬の傷・・治ってるみたいだけどお前の仕業か??」
「いいえ・・これはこの子の念力と血の力よ」
「あ??」
「今はわからなくていいわ・・今はっねv」
クスクスと笑ってじゃーね坊やと言ってすっと目を閉じる
がくっと倒れこむをすっと支える将臣
どうやら気を失っているらしい・・
「・・ん・・将臣・・くん??」
「おっ気がついたか??」
「えっうわっ!!・・なななな・・何でおんぶしてもらってるんですか!?私!?」
「あぁ暴れるなって・・お前何回名前呼んでも気がつかねーんだからしょーがねーだろ??」
「・・あっアリガトウ御座います・・でも私・・どうして・・頭の中で声がしたら・・」
「声??」
「私と代わってって・・で意識が・・私・・どうしたんですか??」
「ん??あぁ気にすんなただ気失っただけだからよ」
「・・・・・そっかそれならいいんです」
少し苦い顔をする将臣くん
何かあったのかなと気にしたが何も無いと笑顔に戻るので
そっかと思った
「それよりお前・・その声聞いてもどうにかして気失うなよ」
「え??・・どうしてですか??」
「いや何でもないけどな」
「・・やっぱり何かあったんじゃ・・」
「戦ん時とかそんな事あったら大変だろ??」
「あ・・そう・・ですよね!!頑張ります!!」
何かあったのか・・やっぱり
そう思ったけれど気にするなと笑った将臣くんを信じてみようと思った
「こっからは帰れるだろ??」
「あ・・はい長々とお世話になりました」
「その敬語いらねーって」
「でも・・」
「いいっていいって・・じゃぁ気をつけろよ色々とボーッとしねーようにな」
「し・・しないよっ!!!」
「じゃーな」
「うんっ!!アリガトウ!!」
そう言って行ってしまった将臣くんの後姿を見送り
どうしてだろう・・何だか胸騒ぎがして・・
でも私の気のせいなんだと思いなおし・・私もお寺へと足を進めた
月が昇っている・・少しだけあの声が気になってもいたが・・忘れることにした