きっと眩し過ぎただけなんだ
自分・・貴方も・・周りの人も
眩し過ぎて自分がわからなくなっただけなんだ・・そう囁いたら・・
風が吹いて全てが一瞬にして見えなくなった・・あぁ・・もう終わりなんだって思って背を向けてきた自分が
少しだけ悔しくて・・何も守れない自分が憎かった
いっそ全てが消えてしまえばいいのに
キラキラと音を立ててその瞳にとどまれば いいのに
「・・応龍・・??」
「白龍どうかしたの??」
「神子・・応龍っ応龍が居る!!」
「え??応龍って確か黒龍と白龍が1つになった存在じゃ・・」
「こっち神子・・急いでっ!!どんどん気配が遠ざかってく!!!」
「えっちょっ待って・・白龍!!・・」
急に走り出す白龍を私も追った
後ろから朔や譲くんの叫ぶ声が聞こえるがゴメン!!と思い走っていってしまう白龍を追う
人ごみを駆け抜け・・
「待って待って!!!」
「え・・??・・」
『何何―??知り合いー??』
「白龍っ!!やっと追いついたっっ・・」
「大丈夫ですか??はいハンカチどうぞ凄い汗ですよ??」
「え・・あぁアリガトウ御座います・・・」
「いえそのままお使い下さい・・それで私に何か御用ですか??」
「貴方は応龍の神子だね」
ぎゅっと手を掴む白龍
え??という顔の彼女・・その顔からあぁという顔で白龍を見て私に視線を戻す
その顔は少し悲しそうで・・でも優しい感じもあった
「はい・・私は応龍の神子だそうです」
「え・・でも応龍って・・・」
「そう応龍は私と黒龍の集合体・・でも意思は別に存在してる・・」
『あぁ!!そっかーこの子が白龍の神子って訳かぁ!!』
「・・私は・・こっちはモコナ」
「あっ私は春日望美・・こっちは白龍です」
「やっぱりさんですか」
その声に後ろを振り向くと少し笑顔を作って息をはぁはぁと吐いている弁慶さんがいた
さんはあ・・という顔ですっと笑顔を作る
その笑顔が綺麗で私は見とれてしまった
「お久しぶりです弁慶さん」
「はいお元気そうで何よりですモコナもお久しぶりです」
『オッス!!!』
「あっ・・手もう大丈夫ですか??」
「はいだからもう気にしなくていいですよ」
「・・あ・・はいっ!!・・」
「そうです貴方は笑顔の方が綺麗ですから」
その言葉に顔を真っ赤にさせるさん
クスクスとそんなさんを面白そうに笑ってみている弁慶さん
どうやら2人は知り合いらしい・・そういえばこの前熊野に用があると言って出掛けたときに
手を包帯で巻いていた・・
「ヒノエは元気ですか??」
「あぁっはいっこの前も熊野の海を見に行ったりして「姫君遅いと思ってらこんなトコに居たのかい??」
「あぁヒノエ」
「げっアンタも居たのかよ・・」
「だ・・ダメだよ!!そんな事言っちゃ!!」
「いいんですよさんヒノエはこうでなくては気持ちが悪いです」
「あんた・・遠まわしに俺に喧嘩売ってるだろ??」
「天の朱雀・・・」
ポツリと囁いた白龍の言葉・・
彼が八葉の天の朱雀っ・・赤い髪に額には赤の宝珠・・
「ついでに彼は僕の甥です」
「えぇぇ!!!甥でいらっしゃったんですか!!!」
『あははは驚きすぎー!!!』
「すいませんっ私甥だなんて知らなくて・・」
「いいんですよさん・・ふふふ貴方は本当に見てて飽きませんね」
「あのさぁ俺の姫君にそれ以上近づかないでくれない??」
「いつから君のになったんですヒノエ??」
何か・・話がずれている様な・・さんなんか凄くオロオロしてるし
私はオロオロしているさんの腕を引いて私の近くに置く
ふぅとため息を吐いて助かりましたと笑うさんはまた可愛い・・女の私も赤面してしまいそうだ
「まぁそれはさておき・・俺はヒノエ熊野水軍の1人ヨロシク綺麗な神子殿」
「えぇぇ・・あ・・ヨロシク」
「とにかく・・ココから離れませんか??九朗達も心配しているでしょうし」
「そうですねっ!!じゃぁ行きましょうか!!」
さんに手を差し伸べると・・少し戸惑ったように困った表情をする
あぁそうかという顔のヒノエくんと弁慶さん
私と白龍は首をかしげた
「ゴメンなさい・・私念力持ちで・・人に触れると・・静電気みたいなので拒絶しちゃうんです」
「あ・・そうなんですか・・じゃぁ」
服の裾を私が掴む
え??と驚いた顔のさんにニコッと笑みを見せる
そしたら嬉しそうに笑うさん
「こうすれば大丈夫でしょう??」
「・・アリガトウ・・」
「いえいえ」
「・・・貴方みたいな人が白龍の神子で良かった・・・」
「え??」
「私・・人見知りが激しくて・・しかもこんな念力持ちの体質だし・・」
『だから望美みたいな子が白龍の子で安心したって言いたいんだよねー??』
モコナの言葉に顔を真っ赤にして恥ずかしそうにコクコクと頷くさん
そんな姿も可愛くて
さんが念力持ちな事も忘れてしまってぎゅーっと抱きつく
拒絶反応が来るかなとぎゅっと目を瞑ったがいつまでたっても痛くもかゆくも無い
「あれ・・出ませんでしたね」
「姫君が心を開いたって証拠じゃない??」
「え・・あ・・そうみたいです・・ね」
『速いー!!ヒノエなんか2日もかかったのにー』
「それは異性だからだろ!!!」
「そうなんですかヒノエ??」
「うっさいアンタだってまだは慣れてねーだろうが!!!」
『あははは叔父と甥―ビバビバだねぇ』
ぎゅーっと抱きしめたままのさんの顔は真っ赤だ
後ろではヒノエくんと弁慶さんが言い争ってモコナがキャハキャハ笑っている
「あ・・あのっ話が進まないのでっ・・他の方達と・・合流・・しませんか??」
「そうですね行きましょうか??」
「何でアンタが仕切るんだよ・・・まったく」
『とにかく合流しよーよー』
「さん行きましょう??」
「あっはい!!」
私がさんが応龍の神子で良かったと思った
はじめ白龍が応龍の神子と口に出したとき正直え??と止まってしまった
朔と私・・それから後もう1人・・仲良くできるか心配で
それよりも私達に力を貸してくれるか心配してた・・でもそんな緊張・・すっかり今は無くて
誰よりもさんの笑顔を守りたいと望んだ