羨ましいと思った・・母さんの愛がある人達を
でも声には出せなくて・・これと言って“親友”という存在も居なくて
世間は“可哀想な同情のまなざし”というやつで私を見てくる
同情なんてされたくて可哀想な子になったんじゃないのにっ!!!・・
そう思ったけど声がかすれて出てこない
途方にくれた・・
誰も助けてくれない手をかざしてくれない世の中で1人なんとかして生きてかなくちゃいけない
そう思った時から緊張の線が張り巡らされた・・1本1本切れていく綱渡り・・
それが全部切れたとき気がついたら・・私は屋上の鉄格子を越えていた
I can obtain the time that
I cannot regain how?
「あ・・大丈夫ですか??」
「・・っ!!!!!」
「・・・あ・・ゴメンなさい!!・・」
「あ・・いやすまない・・」
竹林の中
お散歩をしている気分で少し歩いていたら息を切らしている人を見つけて声をかけた
ポンポンッと肩を叩くとビクッと身体を震わせ私のほうを凄いぎょうそうで見る
ビクッと身体を震わせ私も手を急いで引っ込めた
少し安心したように息を吐き眉を下に向け誤るその人に大丈夫です謝らないで下さい!!と手をブンブンふる
「この近くの方ですか??」
「あ・・いや通りすがりだ」
「そうなんですか・・初めまして私っていいます」
「私は・・平敦盛だ」
「敦盛さん??で・・いいですか??」
「いや・・さん付けでなくていい後敬語も必要ない貴方の方が年配だろう??」
「あ・・そ・・そうだねっうんっじゃぁ敦盛くんで!!」
手を差し出すとん??という顔で見てくる敦盛くん
あ・・と固まって握手・・ダメ・・だよねそう呟くとクスッと笑みをこぼす敦盛くん
その笑みはとても綺麗で・・優しそうで・・ヒノエくんや弁慶さんに負けてないくらい綺麗で
突き出したままの手を優しくきゅっと握ってくれた
「敦盛くんは・・平家の人なんだね」
「・・っ・・どうしてそれを??」
「その紋章・・平家軍のモノだから・・」
「・・・気を悪くさせてしまっただろうか??ならすぐ・・」
「んーん!!!・・いいのっ私は源氏でも平家でもないからっっ」
「・・源氏でも平家でもない??では・・」
「・・信じてもらえないかもしれないけど・・私は・・未来から来たの」
ここまで来た経緯を敦盛くんに話す
敦盛くんは笑いもせずちゃんと話を聞いてくれた
「・・そうか・・今は熊野の・・」
「うん・・だから敦盛くんを捕まえてってコトをする訳でもない」
「・・でも応龍の神子ならば・・」
「応龍の神子なんて関係ないった私は私っ1人の人間をそんな事で差別はしないっ!!絶対にしたくないっ!!!」
少し怒鳴ってしまったせいか・・敦盛くんは目を大きく見開く
あ・・という顔で顔を真っ赤にしてしまう私
やってしまった・・少し力が入りすぎると・・怒鳴ってしまう癖
「・・ゴメンなさい私ったら」
「・・――いいや気にしないでくれそれに私は貴方の意見に不愉快になってはいない」
「・・え・・それは・・」
「貴方は・・平家軍の私で見てはくれなかったそれが嬉しい」
「・・・・・・敦盛くん」
「私も源氏軍に友が居る・・それに私は白龍の八葉だ・・それなのに敵であるはずの平家軍に居る」
「・・だから・・そんなに悲しい顔をしてるの??」
「え??」
「さっきから敦盛くん悲しそうだから・・でもいつかきっと認めてくれる日がくるからだからそんなくらい顔しないで」
気休めにしかならないかもしれない
もしかしたら同情かもしれない・・でも・・何も出来ない私は嫌だから
困ってる人が居るなら例え全員は無理でも・・自分の手が届く範囲は全力で守りたい
そう決めたから・・・・・そう誓ったから
「ゴメンなさい・・こんな私が・・白龍と黒龍の1つ応龍の神子で・・」
「・・いいや運命が貴方を選んで良かった私はそう思う」
「・・どうして・・??」
「貴方は心の優しい人だ」
「ううん・・そんな私は出来た人間じゃない・・多分これも私のエゴだよ・・」
そうコレはエゴだ
向こうの世界で・・私のせいで涙を流させてしまった私の精一杯のいい訳だ
果たしてこんな私にモコナが言ったこの京を救うなんてコトが出来るのだろうか・・
「それでも私はそのエゴに救われた」
「・・・え??」
「それは1つだけ言えることだ」
「・・アリガトウ・・」
「・・っ・・そろそろ行かなくては・・ココに長居は出来ないのだ」
「そう・・ですか・・あのではどうしてココへ??平家の軍は確か・・」
「最後に気休めにもう1度ココへ訪れいと思ったんだ」
そう言って苦しそうに笑う敦盛くん
気休め・・・その言葉は妙に引っかかる
何だか嫌な気持ちがする・・
「・・あ・・待って敦盛くんっ・・」
「ん??何か??」
「これ・・持っていって」
ココに来る前に契約としてもらった鈴を1つ腕輪から外す
銀の透き通った鈴がチリィンと音を立てた
それを綺麗な敦盛くんの手に手渡す
「・・・お守り気休め程度になればいいなってっっ」
「・・有難くもらっていく・・では」
「うん・・・」
そう言っていってしまった敦盛くん・・どうしてだろう・・
胸騒ぎの声がまだ頭から離れない
『っ〜!!!!』
「・・うわっ!!!・・モ・・モコナ・・ただいまぁ」
ドスッと音がして心配そうな顔をしたモコナが飛びついてきた
その後ろからヒノエくんも走ってくる
「・・・・・ドコに行ってたんだい姫君??何も託がないから心配したぜ??」
「あ・・ゴメンなさい・・熊野の自然を見てみたくて」
「言ってくれれば・・俺が案内したのに」
『そーそーモコナも連れてってよー』
「ゴメンなさい・・」
「さーてどうしようかな易々許すわけにはいかないね」
「え・・あぁ!!ゴゴゴゴゴゴメンなさい!!!」
「ふふふ・・冗談だよ・・でも姫君・・散歩がしたいなら声はかけてくれよ」
「あ・・はいっ命に代えてもっ!!!」
『かえんでええー!!!』
今は幸せだから
少しでも・・この幸せが続けば言いと思うばかりだ