小さい頃から
臆病者で根暗でドジッコで・・何をやっても母さんは私を叩くばかり
解ってたどんなに頑張ってもテストでいい点数を取っても
逆上がりが出来ても母さんは私を好きになってはくれないって
だって母さんは・・前の愛人にそっくりだった私を
心のソコか嫌っていていたのだから・・
そう思えば・・私が居なくなって母さんは清々しているのかもしれない
『ゴメンなさい・・母さんっだからだからっ・・もうやめてっ』
――私の傷がいえることは多分一生涯ないのだろう・・
眩しいだから焦がれ る?
「・・でさっきの竹林に居たと」
「・・気が動転しててあそこでは逃げてしまいました」
彼の目から視線を外しポツリと呟く私
はぁとため息を吐いて私の手を離すヒノエくん
え??という顔で見ると彼はまた笑顔で私の顔を見ていた
「・・う・・嘘かもしれませんよ??」
「回し者なら嘘かもなんて言わないだろ??」
『何々―??信じてくれるの??』
「どうも嘘言ってる顔には見えないしね・・その代わり」
「そ・・その代わり??」
「ウチにおいで姫君どうせ行くあてなんてないんだろ??か弱い姫君に野宿させるのは男として最低だしね」
『男前〜』
手首が赤くなってるのを悪かったねという顔でさするヒノエくん
私は少し混乱しながら大丈夫ですよっと言って首を左右に振った
「・・どうして信じてくれるんですか??」
「言っただろ??嘘ついている顔には見えないって」
「で・・でも」
「それに姫君の目がとっても綺麗だったから俺は信じることにしたんだ」
そう言ってずいっと顔を寄せてくるヒノエくん
顔が熱を帯びていくのがわかる
そんな私をクスクス笑いながら見てくるヒノエくん
「あ・・敬語はいらないよ・・・・・・・それにしても本当に可愛いね姫君は」
「・・あ・・その姫君・・やめない??」
「どうして??」
「だって・・私・・姫君ってガラじゃないし・・それに」
「それに??」
「全然可愛くなんかないよ??」
その言葉にまた笑い出すヒノエくん
モコナは可愛いよっと言って手をブンブン振っている
顔を真っ赤にしたまま唇をかみ締める
「大丈夫姫君はすごく可愛いぜ??」
「・・え・・あ・・お世辞はやめて」
『えー可愛いよ??』
「・・もういい2人して私をカラかって・・酷いよっ」
その逆ギレに今度は声を上げて笑い出す2人
もっと惨めになってクルッと後ろを向いて歩き出す私の手を今度は優しく握るヒノエくん
モコナは軽々と私の肩に飛び乗った
まだクスクスと笑いを堪えているヒノエくんをちょっと睨む
「いやいやゴメンゴメン余りにも姫君が可愛いからついね」
「もういいっ2人とも知らない」
「そんな怒らないでって怒った顔もまた魅力的だけれどね」
「ほらっまたからかうっヒノエくんは」
「でも姫君はやっぱり笑顔が1番可愛いと思うぜ??どんな表情も俺は好きだけど」
そう言って今度は笑顔を見せてくれた
モコナはヒノエキザキザーと言って笑う
私はスッと立ち止まった・・手を引いているのだから自動的にヒノエくんも立ち止まる
・・・・・初めてだった・・笑顔が好きって言われたのはもちろんっお世辞だって解っているだけど・・
こうやって手を繋ぐこととかも初めてで人肌の暖かさを初めて知った
「どうかしたかい??」
「・・ぁりが・・」
「え??」
「ぁりがとゥ・・ヒノエくん」
変な笑顔かもしれないけれど・・本当の笑顔を今初めて出来たような感じがした
「・・・不意打ちか・・」
「え??」
「いいや何でもないよ・・本当にお前を疑ったのがバカみたいに感じてきたね」
「・・え・・それ喜んでいいの??」
「もちろん」
「・・え・・あ・・ワーイ」
『ワーイ』
そんな姿をまたクスクスと笑ってみているヒノエくん
最初に会ったのが彼でよかったと本当に思った